【管理 栄養士 監修】さけのカロリーや栄養、紅鮭と白鮭の違いなどについて栄養コンシェルジュがご紹介

【管理 栄養士 監修】さけのカロリーや栄養、紅鮭と白鮭の違いなどについて栄養コンシェルジュがご紹介

11月11日は《鮭の日》です!
鮭の日となった由来や鮭のカロリーや栄養成分を他の食べ物と比較しながらまとめてみました。

11月11日が《鮭の日》となるのはなぜ?

『鮭』の漢字の『圭』を分解すると『十一十一』となることから、11月11日を《鮭の日》と制定したようです。

鮭は塩焼きやホイル焼き、混ぜご飯、パスタなどの料理で食べられている食材ですね☆

鮭の塩焼き

鮭にはビタミンDやビタミンB12が豊富!

べにざけ100gに含まれるカロリーと三大栄養素は以下の通りです。

カロリー:127kcal
たんぱく質:22.5g
脂質:4.5g
炭水化物:0.1g

 

このように鮭にはたんぱく質が豊富に含まれています。

さけ以外にも大豆製品(豆腐納豆など)や肉類(牛肉やハムなど)にもたんぱく質は多く含まれています。

たんぱく質が多い食品(100gあたり)、サケをなっとう・タコ・ハムと比較、さけ22.5g・納豆16.5g・たこ16.4g・ハム18.6g

また鮭はビタミンD(カルシウムの吸収を助ける働きがある)やビタミンB12(赤血球を作る働きがある)を豊富に含んでいる食品です。

 

そこで20代女性がべにざけ100gを食べた場合に1日に必要なビタミンやミネラルをどのぐらい摂取できるのかまとめてみました。

サケの栄養(ビタミン)ビタミンA ビタミンD ビタミンE ビタミンK ビタミンB1 ビタミンB2 ナイアシン ビタミンB6 ビタミンB12 葉酸 パントテン酸 ビオチン ビタミンC
さけの栄養(ミネラル)ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン 鉄(月経なし) 鉄(月経あり) 亜鉛 銅 マンガン ヨウ素 セレン クロム モリブデン

充足率
べにざけ100g食べた場合に20代女性が1日に必要な各栄養素をどの程度摂取できるかを示した割合。

*1 推定平均必要量:ナトリウム
*2 推奨量:カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、モリブデン、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビタミンC
*3 目安量:カリウム、リン、マンガン、クロム、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、パントテン酸、ビオチン

日本食品標準成分表2020年版(八訂)、日本人の食事摂取基準(2020年版)から計算。

鮭の栄養成分

鮭はカテゴリー2Cに分類されます!

鮭は食品カテゴリーマップの分類ではカテゴリー2Cとなります!

たんぱく質や脂質を含むところがカテゴリー2の特徴です。

鮭以外にも鯖や、かまぼこもカテゴリー2Cに分類されます。

さけは食品カテゴリーマップのカテゴリー2に分類、カテゴリー2はたんぱく質と脂質を含む食品が該当

紅鮭と白鮭の違いはどこにある?

紅鮭と白鮭では栄養価にどのような違いがあるのか調べてみました。(可食部100gで比較)

紅鮭,白鮭,カロリー,三大栄養素,たんぱく質,脂質,炭水化物

※日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 べにざけ/生、しろさけ/生より

カロリーやたんぱく質、脂質は、紅鮭の方が白鮭よりも若干多く含んでいるようです。

そして、炭水化物はみかんとなつみかんに同量含まれているようです。

 

続いて、ビタミンです。

紅鮭,白鮭,ビタミンA,ビタミンD,ビタミンB1,葉酸,ビタミンC

※日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 べにざけ/生、しろさけ/生より

ビタミンA(粘膜や皮膚を保つ役割や視覚を維持する働きを持つ)ビタミンD(カルシウムの吸収を助ける働きがある)ビタミンB1(糖質をエネルギーに変換させる働きがある)は、紅鮭の方が白鮭よりも若干多く含んでいるようです。

一方、葉酸(DNAや赤血球を作る働きを持つ)ビタミンC(活性酸素から守る役割やコラーゲン合成を助ける働きがある)は、白鮭の方が紅鮭よりもわずかに多く含んでいるようです。

 

最後にミネラルです。

紅鮭,白鮭,ナトリウム,カリウム,カルシウム,鉄

※日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 べにざけ/生、しろさけ/生より

カリウム(体水分量を調節する役割や筋肉を収縮させる働きを持つ)は、紅鮭の方が白鮭よりも若干多く含んでいるようです。

そして、ナトリウム(体内の水分量を調節する働きがある)カルシウム(骨や歯の材料という役割や筋肉の動きを保つ働きがある)鉄(赤血球の材料という役割を持つ)は、白鮭の方が紅鮭よりもわずかに多く含んでいるようです。

 

ちなみに、紅鮭も白鮭もカテゴリー2に分類されます。

さけは食品カテゴリーマップのカテゴリー2に分類、カテゴリー2はたんぱく質と脂質を含む食品が該当

“鮭”をおすすめする際のアドバイス例

“鮭”に含まれる栄養素を踏まえると、お客様に以下のようなアドバイスができそうですね☆

「鮭はビタミンDが豊富なので、骨を強くしたい方におすすめです!」
→“鮭”にはビタミンDが豊富に含まれているので、カルシウムの吸収を助けてくれます。
 “鮭”は骨の健康を保ちたい方の味方になります。

「鮭は脂質が少なくたんぱく質が多いので、減量中の方におすすめです!」
→鮭100gあたり脂質は4.5gと控えめで、たんぱく質は22.5gと豊富です。
 ダイエット中でもしっかりたんぱく質を摂りたい方の選択肢に"鮭"を入れてもらいましょう。

「鮭ときのこのパスタで、“主食・主菜・副菜”がそろいます!」
→パスタ(カテゴリー1)+鮭(カテゴリー2)+きのこ(カテゴリー3)とカテゴリー1・2・3を揃えることで、“鮭”だけを食べるよりもグッと栄養バランスが高まります。

さけ きのこ パスタ

食品カテゴリーマップについてはYouTube動画もチェック!

YouTubeにて、一般社団法人日本栄養コンシェルジュ協会代表理事の岩崎真宏が食品カテゴリーマップについての解説動画をアップしています。

気になる方はぜひご視聴ください

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土肥慎司

一般社団法人日本栄養コンシェルジュ協会

土肥慎司

ヘルスケア会社に勤務し、健康管理に関するシステムや商品の開発に携わり、
また専門学校にて栄養学の講師を担当。
その傍ら、スポーツ選手や保護者、スポーツ関係者への栄養セミナー、栄養サポートを展開。
自身も高校まで野球をしていた経験から、選手目線での提案を心掛け、
栄養士が考える100 点の食事を押し付けるのではなく、
選手や家族、チームのライフスタイルを踏まえたうえでのアドバイスに取り組んでいる。

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