【管理 栄養士 監修】さつまいものカロリーや栄養、じゃがいもやさといもとの違いなどについて栄養コンシェルジュがご紹介

【管理 栄養士 監修】さつまいものカロリーや栄養、じゃがいもやさといもとの違いなどについて栄養コンシェルジュがご紹介

10月13日は《さつまいもの日》です!
さつまいもの日となった由来やさつまいものカロリーや栄養成分を他の食べ物と比較しながらまとめてみました。

10月13日が《さつまいもの日》となるのはなぜ?

10月がさつま芋の旬であることと、江戸時代の焼き芋屋さんのキャッチコピー「栗よりうまい十三里」から10月13日を《さつまいもの日》と制定したようです。

さつまいもといえばやきいもや大学いも、さつま芋ご飯やきんぴらなど様々な料理で食べられていますね☆

やきいも、焼き芋

さつま芋にはデンプンが豊富!

さつま芋100gに含まれるカロリーと三大栄養素は以下の通りです。

カロリー:126kcal
たんぱく質:1.2g
脂質:0.2g
炭水化物:31.9g

 

このようにサツマイモはデンプン(メインのエネルギー源となるグルコースが多数繋がったもの)を豊富に含んでいる食品です。

さつまいも以外にもご飯やパン、そばやパスタなどの麺類、かぼちゃにもデンプンは多く含まれています。

でんぷんが多い食品(100gあたり)、サツマイモをごはん・食パン・うどんと比較、薩摩芋31.9g・ご飯37.1g・食パン46.4g・うどん56.8g

20代女性がさつま芋100gを食べた場合に1日に必要なビタミンやミネラルをどのぐらい摂取できるのかまとめてみました。

サツマイモの栄養(ビタミン)ビタミンA ビタミンD ビタミンE ビタミンK ビタミンB1 ビタミンB2 ナイアシン ビタミンB6 ビタミンB12 葉酸 パントテン酸 ビオチン ビタミンC

さつま芋の栄養成分

さつま芋はカテゴリー1に分類されます!

さつま芋は食品カテゴリーマップの分類ではカテゴリー1となります!

メインのエネルギー源となるデンプンを含むところがカテゴリー1の特徴です。

さつまいもと同じくデンプンが多いおむすびやパン、かぼちゃもカテゴリー1に分類されます。

サツマイモは食品カテゴリーマップのカテゴリー1に分類、カテゴリー1はデンプンを含む食品が該当

じゃがいもやさといもなどの他の芋との違いはどこにある?

芋にはさつまいも以外にも、じゃがいもやさといもなどがあります。

そこで、さつまいもやじゃがいも、さといもでは栄養価にどのような違いがあるのか調べてみました。(可食部100gで比較)

 

まずはカロリー・三大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物)です。

さつまいも,じゃがいも,さといも,カロリー,三大栄養素,たんぱく質,脂質,炭水化物

※日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 さつまいも/塊根/皮なし/生、じゃがいも/塊茎/皮なし/生、さといも/球茎/生より

カロリーや脂質、炭水化物は、じゃが芋や里芋よりもさつま芋の方が多いようです。

一方、たんぱく質は、さつま芋や里芋よりもじゃが芋の方が少し多いようです。

 

続いて、ビタミンです。

さつまいも,じゃがいも,さといも,ビタミンA,ビタミンD,ビタミンB1,葉酸,ビタミンC

※日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 さつまいも/塊根/皮なし/生、じゃがいも/塊茎/皮なし/生、さといも/球茎/生より

ビタミンA(粘膜や皮膚を保つ役割や視覚を維持する働きを持つ)ビタミンB1(糖質をエネルギーに変換させる働きがある)葉酸(DNAや赤血球を作る働きを持つ)ビタミンC(活性酸素から守る役割やコラーゲン合成を助ける働きがある)は、じゃが芋や里芋よりもさつま芋の方が多いようです。

また、ビタミンD(カルシウムの吸収を助ける働きがある)は、さつま芋やじゃが芋、里芋のいずれにも含まれていません。

 

最後にミネラルです。

さつまいも,じゃがいも,さといも,ナトリウム,カリウム,カルシウム,鉄

※日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 さつまいも/塊根/皮なし/生、じゃがいも/塊茎/皮なし/生、さといも/球茎/生より

ナトリウム(体内の水分量を調節する働きがある)カルシウム(骨や歯の材料という役割や筋肉の動きを保つ働きがある)鉄(赤血球の材料という役割を持つ)は、じゃが芋や里芋よりもさつま芋の方が多いようです。

一方、カリウム(体水分量を調節する役割や筋肉を収縮させる働きを持つ)は、さつま芋やじゃが芋よりも里芋の方が多いようです。

 

ちなみに、さつま芋もじゃが芋も里芋もカテゴリー1に分類されます。

サツマイモ・ジャガイモ・サトイモは食品カテゴリーマップのカテゴリー1に分類、カテゴリー1はデンプンを含む食品が該当

“さつまいも”をおすすめする際のアドバイス例

“さつまいも”に含まれる栄養素を踏まえると、お客様に以下のようなアドバイスができそうですね☆

「季節感も活かして“焼き芋タイム”を習慣化するのもおすすめです!」
→“さつまいも”にはデンプン(炭水化物)が多く含まれており、エネルギー源の補給に向いています。
 “さつまいも”はアスリートの味方になります。

「さつまいもにはカリウムが多いので、むくみ・高血圧予防にも貢献します!」
→カリウムは体水分量を調節する役割があります。
 むくみや高血圧の対策をしたい方の選択肢に“さつまいも”を入れてもらいましょう。

「さつまいも+さばの缶詰+にんじんとしめじの蒸し野菜を組み合わせると、“主食・主菜・副菜”がそろいます!」
→さつまいも(カテゴリー1)+さば(カテゴリー2)+にんじん・しめじ(カテゴリー3)とカテゴリー1・2・3を揃えることで、“さつまいも”だけを食べるよりもグッと栄養バランスが高まります。

食品カテゴリーマップについてはYouTube動画もチェック!

YouTubeにて、一般社団法人日本栄養コンシェルジュ協会代表理事の岩崎真宏が食品カテゴリーマップについての解説動画をアップしています。

気になる方はぜひご視聴ください☆

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土肥慎司

一般社団法人日本栄養コンシェルジュ協会

土肥慎司

ヘルスケア会社にて、健康管理に関するシステム・商品の開発に携わる管理栄養士。
専門学校では栄養学の講師を務め、基礎から実践までをわかりやすく伝えている。

また、スポーツ選手や保護者、指導者を対象に、栄養セミナーや個別の栄養サポートを実施。
高校まで野球に取り組んだ自身の経験を活かし、選手目線に立った現実的な提案を大切にしている。

管理栄養士が考える「理想的な100点の食事」を押し付けるのではなく、
選手・家族・チームそれぞれのライフスタイルを踏まえた、続けられる栄養の考え方を伝えている。

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