栄養素の消化(機械的消化と化学的消化)について簡単に解説。消化の仕組みと種類, 咀嚼と噛ミング 30, 三大栄養素と消化酵素, 栄養コンシェルジュ監修

栄養素の消化(機械的消化と化学的消化)について簡単に解説。消化の仕組みと種類, 咀嚼と噛ミング 30, 三大栄養素と消化酵素, 栄養コンシェルジュ監修

私たちが食べた食品は、消化管(口腔→食道→胃→小腸(十二指腸・空腸・回腸)→大腸(盲腸、結腸、直腸)→肛門)を通過しながら体内に吸収しやすい形にまで消化され、吸収することで生命活動を維持しています。
本記事では、ヒトの体内で行われる2つの消化過程「機械的(物理的)消化」と「化学的消化」について簡単に解説します。

機械的(物理的)消化とは

機械的(物理的)消化は、食べ物を噛んだり、混ぜたり、練ったり、送ったりする物理的な力による消化のことをいいます。

【機械的消化 ①咀嚼(そしゃく)】※咀嚼とはよく噛むことをいいます

食べ物はまず口の中で咀嚼され、機械的に粉砕されます。しっかりと咀嚼しながら食べることで、その後の消化を助けることができます。したがって、食事の基本は味わいながらよく噛むことが大切です。

ちなみに、厚生労働省では「噛ミング 30(カミングサンマル)」というキャッチフレーズで、一口あたり30回以上噛むことを推奨しています。よく噛まない方や、早食いの方は噛ミング30を意識してみてください。

【機械的消化 ②蠕動運動と分節運動】

食べ物がかみ砕かれた後は、蠕動(ぜんどう)運動と分節(ぶんせつ)運動によりさらに消化をうけます。これらの運動は、筋肉の収縮により起こり、食べ物を消化液と混ぜ合わせながら消化していきます。

例えば、胃の中で蠕動運動が起こると胃液と食べ物が攪拌(かくはん)され、粥状に消化されます。例えるなら食材をミキサーにかけるイメージです。

胃腸の調子が悪い方では、消化が良いものを食べることで胃腸の負担を減らすことができます。この場合、お粥やうどん、卵や豆腐は比較的消化が良いのでおすすめです。

 

機械的消化のポイント

☑ 機械的消化は噛んだり混ぜたりする物理的な消化のことをいいます。

☑ しっかりと噛んだり、混ぜたりすることでその後の消化を助けます。

化学的消化とは

化学的消化は、食べ物が物理的に粉砕される機械的消化に対して、消化管から分泌される消化液(消化酵素)によって消化されることをいいます。

【化学的消化 ①唾液】

私たちの唾液には、唾液アミラーゼという消化酵素が存在し糖質(デンプン)を消化します。お米をずっと噛み続けると甘味がでてくるのは、糖質が小さなサイズにまで消化されることで味を感じやすくなるからです。

【化学的消化 ②胃液】

胃から分泌される胃液には、ペプシノーゲンというタンパク質分解酵素が含まれています。ペプシノーゲンは胃酸(塩酸)によりペプシンとなって摂取したたんぱく質を消化します。

【化学的消化 ③膵液(すいえき)】

膵臓から分泌される膵液は、糖質のみ消化する唾液や、たんぱく質のみ消化する胃液とは異なり、三大栄養素(エネルギー産生栄養素である糖質、脂質、たんぱく質)全てを消化します。

膵液は、たんぱく質分解酵素(トリプシン、キモトリプシン、カルボキシペプチダーゼ)、糖質分解酵素(膵アミラーゼ)、脂肪分解酵素(膵リパーゼ)を含みます。言うならば、膵液は人体最強の消化力をもつ消化酵素なのです。最強すぎて、膵液が膵臓自身を溶かしてしまうこともあります(膵炎)。

【化学的消化 ④腸液】

小腸の腸液は、これまでの過程でしっかりと消化できているかを最終確認し、未消化のものをさらに消化していきます。消化された栄養素は、この小腸から血液やリンパ管へと吸収され、私たちの身体に取り込まれていくのです。

 

化学的消化のポイント

☑ 化学的消化は消化酵素により消化されることをいいます。

☑ 主に唾液、胃液、膵液、腸液に含まれる消化酵素で消化していきます。

まとめ

今回は、私たちの身体の中で起こる2つの消化について解説しました。体で起こる消化や吸収に関して理解しておくことで、シーンに合わせて食品を選べるようになったり、食べ方を工夫できるようになったり、調理方法を工夫できるようになります。

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