日本の伝統的な食品「納豆(なっとう)」。納豆は、煮たり蒸したりした大豆に「納豆菌」をつけて発酵させることでできる発酵食品です。
発酵させることでできる独特のにおいと粘りで好き嫌いが分かれる食べ物ですが、栄養素が豊富で健康効果が高いことで知られています。
本記事では、納豆の栄養についてはもちろん、ネバネバとにおいの正体、よく混ぜるとどうなるのかまで解説します。
納豆が持つネバネバ(粘質物)の正体は「ポリグルタミン酸」と呼ばれるアミノ酸です。
ポリグルタミン酸はPGA(polyglutamic acid)と呼ばれており、グルタミン酸が約1万個ほどつながった直鎖状のポリペプチドです。
かき混ぜるほど粘りが出て糸を引きますが、これは納豆の表面についたPGAがくっつきあって離れることで起こります。つまり、かき混ぜるほどPGAが増えるわけではありません。
グルタミン酸はうま味成分で知られていますが、かき混ぜるほどグルタミン酸が増えることは考えにくいので、おそらく粘りが増すことによるテクスチャー(食感)の変化で美味しく感じるのでしょう。
納豆の独特なにおいが苦手だという人は多いですね。アンモニア臭や足のにおいと表現される方も多いにおいの正体は「ピラジン」、「イソ吉草酸」、「アンモニア」です。
中でもイソ吉草酸はチーズや足のにおいの原因物質で、不快感を伴う刺激臭があるのです。
近年、におい成分を抑えた「におわない納豆」も広く販売されているので、においが苦手な人は一度チャレンジしてみてください。
【糸引き納豆の栄養成分 可食部100g】
エネルギー:184 kcal
たんぱく質:16.5 g
脂質:10.0 g
炭水化物:12.1 g
食物繊維:9.5 g
カルシウム:91 mg
鉄:3.3 mg
ビタミンK:870 μg
数値は日本食品標準成分表2020年(八訂)参考
納豆は大豆由来のたんぱく質をはじめ、食物繊維、カルシウム、鉄、ビタミンKを多く含みます。中でもビタミンKが非常に多く含まれており、血液の凝固促進、カルシウム代謝をサポートして歯や骨の形成を促進します。
たんぱく質、ビタミン、ミネラルを補給したい方にはおすすめの食品ですが、ワルファリンなど血液凝固阻止薬を服用している方では、納豆が禁忌となるので注意しましょう。
納豆は日本の伝統的な発酵食品の一つで、多くの栄養素を含むスーパーフードです。
納豆に含まれる納豆菌が腸内環境に良い影響を与えるという報告もあるので、外食や中食が続き栄養バランスに不安がある方は積極的に取り入れてみてください。
納豆が苦手な方は、同じ食品カテゴリー2Aになる豆腐や豆乳など大豆製品を取り入れてみましょう。
トレーナーやインストラクターなどの運動指導者だけでなく、会社員や主婦など一般の方も栄養コンシェルジュで学んだ知識やスキルをご自身やご家族、ご友人の健康づくりに役立てています☆
会場で受講する『実地受講』と自宅から受講できる『オンライン受講』の2つの受講方法から選択が可能です!
受講日程のカスタマイズも可能!
栄養コンシェルジュ【内容・難易度・合格率・料金・評判・取得後の仕事までご紹介】はこちら!
栄養コンシェルジュ講座への申込みや受講料の支払い方法が分からない、受講方法について相談したい、受講日程をカスタマイズしたいなどのご相談はいつでもお問い合わせください☆
お電話でのお問い合わせ
06-6599-9404
メールでのお問い合わせ
info@nutrition-concierge.com
SEARCH
CATEGORY
GROUP
よく読まれている記事
KEYWORD