日本にはおむすびや味噌汁に始まり、実に多様な食文化があります。
そこで今記事では、文化庁が進める取り組みの一環である「100年フード」に認定された関東地方の郷土料理を3つ紹介します。
文化庁のホームページによると、
“文化庁では、我が国の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取組を推進しています。”
とのことです。
日本全国には様々な食文化や郷土料理が存在しており、先輩たちから受け継いできた食の伝統を未来へと繋いでいこう!という取り組みです。
煮ぼうとうとは、比較的容易に小麦粉を手に入れることができた土地ならではの工夫と知恵がたっぷり入った、深谷の郷土料理です。
特徴は、幅広の麺(およそ2.5センチ、厚さ1.5ミリ程度)と、特産である深谷ねぎ、地元で収穫される根菜類をたっぷり使い、生麺の状態から煮込んでいるところです。
生麺から煮込むことで、適度なとろみが生まれ、しょうゆで味をつける、深谷の定番メニューです。
深谷出身の明治の実業家・渋沢栄一翁も好んで食べたそうで、今でも栄一翁の命日には、煮ぼうとうの会が催され、煮ぼうとうを食べて遺徳をしのんでいます。
(文化庁ホームページ 「全国各地の100年フード」より引用)
2024年7月に発行される一万円にも採用される渋沢栄一氏にも愛されたようですね☆
「煮ぼうとう」に使われる主な食品は、ほうとう・深谷ねぎです。
ここで、各食材に多く含まれている栄養成分ごとに、ほうとう・深谷ねぎを分類してみましょう!
カテゴリー1
ほうとう
ほうとうはカテゴリー1に分類され、デンプン(メインのエネルギー源となるグルコースが多数繋がったもの)を豊富に含んでいます。
カテゴリー3
深谷ねぎ
深谷ねぎはカテゴリー3に分類され、ビタミンやミネラル、食物繊維を含んでいます。
「しもつかれ」は、大根、人参を「鬼おろし」で粗めにすりおろし、鮭の頭、大豆、油揚げなどと柔らかくなるまで煮て、酒粕を入れてさらに煮込む滋味深い郷土料理です。
諸説ありますが、平安、鎌倉時代に都で食べられていた炒った大豆に酢をかけただけの「酢むつかり」という料理が起源で、江戸時代中期、天明の飢饉の頃(1781-1789)、稲荷神社に供えた時に今の形になったとも言われています。
主に親から子へ継承され、お正月で残った鮭の頭と節分で残った大豆を有効活用した料理であり、初午の日に無病息災、疫病退散などを祈願し、赤飯と共に稲荷神社に供える行事食です。
お正月で残った鮭の頭と節分で残った大豆など食材を余すことなく活用する「MOTTAINAI」精神、ご近所七軒にお裾分けする「シェアする文化」、互いの家の味を認め合う「ダイバーシティ」など現代のSDGsにつながる精神性も継承してきた料理とも言えます。
(文化庁ホームページ 「全国各地の100年フード」より引用)
「もったいない」から生まれた、栃木を代表するソウルフードのようですね☆
「しもつかれ」に使われる主な食品は、大根・人参・鮭の頭・大豆・油揚げです。
ここで、各食材に多く含まれている栄養成分ごとに、大根・人参・鮭の頭・大豆・油揚げを分類してみましょう!
カテゴリー2
大豆・油揚げ・鮭の頭
大豆・油揚げ・鮭の頭はカテゴリー2に分類され、からだの材料となるたんぱく質と脂質を含んでいます。
カテゴリー3
大根・人参
大根・人参はカテゴリー3に分類され、ビタミンやミネラル、食物繊維を含んでいます。
小田原と言えば蒲鉾、蒲鉾と言えば小田原です。
日本伝統の食文化である蒲鉾の中で、高品質なものとして今もなお称賛されています。
相模湾で獲れる豊富な魚、箱根丹沢山系の豊かな水から創られる蒲鉾は口伝えに全国に知られるようになりました。
現在は、漁獲量も減り、他地域からの原料調達に依存をしていますが、高品質な蒲鉾作りの為に、伝統・技術の継承、普及に努めています。
かまぼこを作る際に新鮮な魚と水が必要なため、小田原の食文化としてかまぼこが継承されたんですね☆
「かまぼこ」は魚のすり身から作られる練り製品です。
そのため、「かまぼこ」には、からだの材料となるたんぱく質と脂質が含まれています。
「かまぼこ」以外にも大豆や豆腐、卵、肉にもたんぱく質と脂質が含まれています。
これらたんぱく質と脂質を多く含む食品は、食品カテゴリーマップではカテゴリー2に分類されます。
今回は「煮ぼうとう」、「しもつかれ」、「小田原蒲鉾」の3つの郷土料理を取り上げましたが、関東には他にも「焼きまんじゅう(群馬)」や「草加せんべい(埼玉)」などたくさんあります。
関東を訪れる際にはこれらの郷土料理を食べてみてください☆
そして目の前の郷土料理がどのようにして誕生したのか、どんな栄養素が含まれているのか、思い出してください☆
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