
インフルエンザは毎年冬を中心に流行しますが、実は春先まで感染が続くケースも少なくありません。その背景には、インフルエンザA型とB型の違いが関係しています。
本記事では、A型・B型それぞれの特徴を整理するとともに、感染症対策の土台となる「免疫」と「栄養」の視点から、日常で意識したいポイントを解説します。
インフルエンザウイルスは、主に 鼻や喉の粘膜 を通じて体内に侵入します。健康な状態では、粘膜が十分に潤い、異物を排除する働きが保たれています。
しかし、空気が乾燥すると粘膜の防御機能は低下し、ウイルスが付着・侵入しやすくなります。
このため、空気が乾燥しやすい冬場はインフルエンザが流行しやすいと考えられています。
A型インフルエンザは、毎年のように流行が見られる代表的なタイプです。
主な特徴として、
・流行時期は主に 11月〜3月頃
・発熱、咳、くしゃみ、倦怠感などの全身症状が出やすい
・感染力が強く、短期間で広がりやすい
といった点が挙げられます。
多くの人が「インフルエンザ」と聞いてイメージする症状は、このA型によるものが中心です。
B型インフルエンザは、A型よりも やや遅れて流行する傾向があります。
・流行時期は 1月〜4月頃 と、春先まで続くことが多い
・症状はA型と似ているが、高熱が出にくい場合もある
・腹痛や下痢など、胃腸症状が目立つケースもある
・A型ほど爆発的に流行しない年もある
特に注意したいのは、症状が軽く見えることで受診が遅れる場合がある点です。
その結果、本人が気づかないまま周囲に感染を広げてしまうこともあります。
「冬が終わったのに、なぜまだインフルエンザが流行するのか」と疑問に思う方も多いでしょう。
その背景には、
・空気の乾燥が完全には解消されていない
・寒暖差による体調・自律神経の乱れ
・冬の疲れが蓄積し、免疫機能が低下しやすい
といった要因が重なっています。
つまり、季節だけでなく、体のコンディションそのものが感染リスクに影響しているということです。
インフルエンザ対策として、手洗い・うがい・マスクの着用は欠かせません。
一方で、それと同じくらい重要なのが、体の内側の防御力=免疫機能です。
ウイルスを完全に避けることは難しくても、侵入したウイルスに対して適切に反応できる体であるかどうかが、重症化や回復の早さに影響します。
免疫細胞は、体の中で自然に生まれるものではありません。
日々の食事から摂取する栄養素を材料として、はじめて正常に機能します。
特に重要とされるのは、
・免疫細胞の材料となる たんぱく質
・粘膜の健康を支える ビタミンA
・抗酸化・免疫調整に関わる ビタミンC・D
・免疫反応に関与する ミネラル(亜鉛など)
これらが不足すると、免疫の働きは低下しやすくなります。
感染症対策は、「○○を食べれば大丈夫」という単純なものではありません。
大切なのは、なぜその栄養が必要なのかを理解し、日常の食事に落とし込めることです。
栄養を理解することで、
・自分の食事に不足している要素
・体調を崩しやすい原因
・季節や生活状況に応じた食事の考え方
を、冷静に判断できるようになります。
一般社団法人 日本栄養コンシェルジュ協会では、栄養を単なる知識として覚えるのではなく、免疫・体調管理・生活にどう活かすかという視点を重視しています。
感染症が流行するたびに不安になるのではなく、自分自身の体を理解し、整える力を身につけることが、これからの健康管理には欠かせません。
インフルエンザA型とB型には、流行時期や症状に違いがあります。
しかし、どちらに対しても共通して重要なのは、免疫機能を保つことです。
免疫は、日々の食事と生活習慣によって支えられています。
予防の本質を考えるなら、栄養を正しく理解することが第一歩です。
感染症に振り回されない体づくりのために、栄養という視点から、日常を見直してみてはいかがでしょうか。
Q1. インフルエンザA型とB型はどちらが重いのですか?
A.症状の出方には個人差があり、単純にどちらが重いとは言い切れません。一般的にはA型は高熱や全身症状が強く出やすく、B型は比較的熱が高くならない場合や胃腸症状が目立つケースがあるといわれています。ただし、基礎体力や免疫状態によって経過は変わるため、症状が強い場合は医療機関への相談が重要です。
Q2. 春にインフルエンザにかかることもあるのですか?
A.あります。特にB型は冬のピークを過ぎた後、春先まで流行が続くことがあります。気温が上がっても空気が乾燥している日や、寒暖差で体調を崩しやすい時期は、感染リスクが下がるとは限りません。
Q3. インフルエンザにかかりにくい体をつくるにはどうすればよいですか?
A.基本となるのは、十分な休養、適度な運動、そして日々の栄養バランスです。免疫は体内のさまざまな栄養素を材料にして働いているため、食事が乱れると防御機能が十分に発揮されにくくなります。特定の食品だけに頼るのではなく、全体の食事内容を整えることが重要です。
Q4. 免疫力を高める食べ物はありますか?
A.「これを食べれば必ず大丈夫」という食品はありません。免疫は、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、エネルギーなど、多くの栄養素が協力して働く仕組みです。そのため、一つの食品ではなく、日常の食事全体を通じて必要な栄養が満たされているかを確認する視点が大切です。
Q5. ワクチンを接種していれば栄養は気にしなくていいですか?
A.ワクチンは感染予防や重症化予防に重要な役割を果たしますが、体の回復力や日常的な体調管理を支えるのは生活習慣と栄養です。どちらか一方ではなく、外からの対策と内側からの準備を組み合わせることが望ましいと考えられます。
Q6. 子どもや高齢者はなぜ感染しやすいのですか?
A.免疫機能は年齢によって特徴があります。子どもは免疫の経験が少なく、高齢者は加齢に伴い免疫反応が弱まりやすくなります。そのため、より丁寧な体調管理や栄養管理が大切になります。
Q7. 食事を整えると言われても、何から始めればよいかわかりません。
A.まずは、食事の量や回数が不規則になっていないか、主食・主菜・副菜が極端に偏っていないかを振り返ることから始めるとよいでしょう。基本が整うだけでも、体調の安定につながる場合があります。
Q8. 感染症対策として栄養学を学ぶ意味はありますか?
A.あります。栄養学を学ぶことで、なぜ体調が崩れやすいのか、どのようなときに回復しにくくなるのかといった理由を理解できるようになります。知識があることで、自分や家族の体調変化にも落ち着いて対応しやすくなります。
Q9. 栄養コンシェルジュではどんなことが学べますか?
A.一般社団法人日本栄養コンシェルジュ協会の栄養コンシェルジュ講座では、栄養素の基礎だけでなく、それらが体の中でどのように働き、免疫や体調管理にどう関係するのかを体系的に学びます。知識を覚えるだけでなく、日常生活に活かす視点が身につくことが特徴です。
まとめ
インフルエンザの流行には型の違いがありますが、共通して重要なのは体の防御力を保つことです。日々の食事と生活習慣は、その土台を支えています。感染症に強い体づくりを考えるなら、まずは栄養の仕組みから理解してみることが大切です。
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