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ピラティスインストラクター、2ッ星栄養コンシェルジュ®︎の辻本あゆみです!
私は3才からクラシックバレエを始め、大学卒業後に劇団四季に入団し「ライオンキング」や「マンマ・ミーア!」などに出演していました。
退団後はピラティスインストラクターになり、お客様に身体を動かす楽しさや動かし方の指導を行う中で栄養管理の重要性を痛感し、栄養コンシェルジュ®︎で栄養学の基礎からしっかりと学びました。
本日は皆様に、ダンサーとして踊っていたときの経験と、そこで感じた栄養の知識の大切さ、そしてその知識を今どのように活用しているかお話しします。
【体型維持のコツその1・・糖質は適正量をしっかり毎食食べること】
大学在学中に劇団四季のオーディションに合格し、卒業まで劇団のレッスンに参加させてもらっていました。大学を卒業後、人生初の一人暮らしが始まりました。緊張の毎日。精神的にも疲労していたし、ハードな練習で身体的にも毎日クタクタ。そしてようやく憧れの舞台に立てる日々!それなのに、私は人生でMAXの体重になっていました。
「こんなに動いているのになんで?!」
当時の私はその理由が分からず、自己流のダイエットを開始しました。
その時に行った自己流ダイエットは
☑ 糖質(お米やパンなど)を控える
☑ 夜の公演後は何も食べない
☑ 一日1~2食にする
など・・・。
でも気づけば化粧前(メイクをするための専用の化粧台)には常にチョコレート菓子・・。大好きな食べ物はメロンパン(しかもチョコチップ!!)。それでも量自体は食べていないと思っていた私は、なぜ体重が減らないのかが不思議でした。
一度、短期的に糖質食品を制限して一時的に体重が落ちたものの、体力と筋力が落ちてしまい、糖質を食べ始めたら案の定すぐにリバウンド。
糖質の重要性と役割を理解した今ならその理由はわかりますが、当時はどうしたら良いか分からず悩み、苦しみました。
実際、私以外にも糖質を制限してしまうダンス関係者は多いです。
ここで私がお伝えしたいことは、糖質は重要なエネルギー源であり、身体が活動するために欠かせない栄養素だということです。
体重が増えたからといって安易な糖質制限や食事を抜く方法に走らないようにしましょう。適切な食事管理の方法がわかれば、糖質を摂りながら、筋力も体力も衰えることなく体重を調整できます。
私は栄養学をきちんと学んでからは体重変化がほぼありませんし、変化したとしてもすぐに元の体重に戻すことができるようになりました。
糖質を摂取しないダンサーは怪我が多いとの結果もあります。私たちダンサーは、最高のパフォーマンスのために適正な量の糖質摂取が必要なのです!
【体型維持のコツその2・・身体が重いと感じたら、ダイエットの前にまずは日々の食生活の見直しを。五大栄養素を意識しよう!】
では、具体的にどのようなことに気を遣っているかをお話していきましょう。
まず私の話に入る前にお伝えしたいことは、栄養指導者としてダンサーを志す成長期の子どもたちにはダイエットをさせないということです。いろいろな意見があるとは思いますが、成長期は身体を作る大切な時期。この時期はたくさん食べてその分たくさん動くことが大切です。
それでも身体が重くなったと感じれば、それは身体の使い方やレッスンの仕方に問題があるか、日頃の食生活に問題があるか、ということになります。
これは子供も大人も同じ。自己流の体重管理に走る前にもっと重要なことがあるのです。
それは、日々の食生活の見直しです。
☑ 五大栄養素はきちんとバランスよく食べていますか?
☑ 野菜、海藻、キノコ類など、食物繊維は摂れていますか?
身体が重たくなっていく原因は食生活の中に潜んでいます。それを見つけて食生活を改善することが最優先です。
特に多くの現代人は食物繊維や微量栄養素であるビタミンやミネラルが不足しがちです(野菜に関する記事はこちら!)
私自身、体重に変化があるときは、たいてい糖質の摂りすぎや、食物繊維の不足が原因であることが多いです。
栄養コンシェルジュ協会のホームページにて無料ダウンロードできる食品カテゴリーマップは大変わかりやすいので、是非こちらを参考に、カテゴリー1やカテゴリー3の摂取を見直すことから始めてみましょう!
【体型維持のコツその3・・短期決戦はしないこと。長期的に見てバランスの良い食生活を継続しよう!】
ダンサーにとって、身体が動きやすいというのは重要なことでしょう。
体重が増えれば踊りにくくなる。そう思っているかもしれませんが、実際はそうではありません。
体重増加より怖いこと、それは栄養バランスが悪くなり、体内で上手にエネルギーが作られず動きが鈍くなることです。
アメリカ5大バレエ団であるヒューストンバレエのストレングス&コンディショニングコーチにお話を伺ったところ、バレエアカデミーの生徒や団員たちに以下のピラミッドを使い栄養の重要性を伝えているそうです。
スキルや能力よりもまず先に、土台となる日々の栄養管理が大切であることがわかりますね。
もし現役時代の私に栄養の知識があったら・・・きっと、もっと引き締まった体型で舞台上のパフォーマンスも上がっていたことでしょう。
アスリート並みの体力が要求されるダンサーたちは身体が資本。まずは踊れる身体作りが大切で、その身体を作っているのは日々の食事です。
鏡に映る自分が、舞台に立つ自分が輝くために、そして舞台を観てくださるお客様をもっと笑顔にするために、今日から少し食事に気をつけてみてはいかがでしょうか。
以上が日頃から私が実践していることです。そう、とっても普通のことなんです!笑
極端な糖質制限や単品ダイエット、その他流行りのダイエットを一通り実践してきた私が言えることは、無理なく継続できる食生活を定着させていくことが体重管理のコツだということです。
派手なことも物珍しいこともありません。多くの情報が飛び交う世の中で、正しい情報をキャッチするためにも、一生使えるきちんとした栄養の知識を学ぶことはとても大切です。
しっかり食べてしっかり動く。エネルギーをしっかり作り出せる身体で、今後もダンスを楽しみましょう!
【TEXT:辻本あゆみ、編集:廣瀬直樹】
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栄養コンシェルジュは、一般の方々はもちろん、医療従事者、アスリート、芸能人も取得する栄養学の資格です。
全国の専門学校の授業カリキュラムとして導入されており、さらに、病院で働く医療従事者のスキルアップやプロ野球チームにも導入されるなど高い信頼と実績があります。
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解説記事はこちらをクリック>https://nutrigence.jp/media/kiji.php?n=826