- ダイエット
減量しても、なぜか元に戻ってしまう…それは「意志の問題」ではなく、「体の仕組み」が関係しているかもしれません。近年の研究では、リバウンドの背景には神経やホルモンの働き、心理的ストレスなど、私たちの体に備わった“生き残るための本能”が関わっていることが明らかになっています。
本記事では、リバウンドの正体とそのメカニズムを、栄養学・神経生物学・行動科学の視点から解き明かします。指導者が知っておくべき「減量の本質」とは?
減量後に体重が元に戻ってしまう「リバウンド」は、フィットネス業界において長年の課題である。
トレーニングと食事制限を徹底しても、数ヶ月後には多くの人が元の体重に戻ってしまう。この現象は意志の弱さではなく、体内の生理的・心理的メカニズムに起因している可能性がある。
肥満の背景には、単なるカロリーオーバーでは説明しきれない複雑な要因が存在する。
体重増加の基本原理は、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回る状態、すなわち「正のエネルギーバランス」である。
総エネルギー摂取量が長期にわたり高い状態が続くことで、体重は増加する。これは直感的にも理解しやすい理屈であり、摂取量を減らし、活動量を増やすことで減量が可能となる。
実際、多くの肥満対策プログラムは「食事制限と運動」による生活習慣の改善を基本戦略としている。
しかし、問題は減量後にある。
食事制限や運動により一時的な体重減少は達成できても、長期的には多くの人が体重を再び増加させる。この「リバウンド」は、単なる習慣の問題ではない。
体は飢餓状態からの回復として代謝を抑え、エネルギー消費を節約しようとする。この現象は「代謝適応」と呼ばれ、減量によって体が節電モードに入る生理的な反応である。
肥満は単なる生活習慣の結果ではなく、神経生物学的な「病態」として捉える研究が進んでいる。
脳の報酬系の働き、ホルモンの変化、ストレスへの反応などが複雑に絡み合い、体重をある「設定値」に戻そうとする力が働く。特に、減量後の長期的な維持が難しい理由には、心理的ストレスやホルモンバランスの変化が大きく影響している。
これにより、意識とは無関係に「食べたい」「動きたくない」という感覚が強まり、結果的にリバウンドへと繋がる。
トレーナーはクライアントの行動を変えるだけでなく、その背景にある生理学的・心理学的なメカニズムを理解しておく必要がある。
「体重が戻るのは根性がないから」ではなく、「体がそう設計されているから」である。この視点を持つことで、単なるダイエット指導から一歩進んだ包括的な健康支援が可能となる。
減量後の体重維持を支えるためには、摂取カロリーだけでなく、脳の働きやホルモン変動への理解も必要だ。
体重管理の本質を理解するうえで、栄養学の知識は不可欠である。
トレーナーが科学的根拠をもとに指導を行うことで、クライアントの成功率は飛躍的に高まる。ショートケーキ1個分のカロリー制限が、なぜ体重減少につながらないのか。その理由を説明できるかどうかが、信頼される指導者となる鍵である。
リバウンドを防ぐために必要なのは、「知識」と「共感」である。栄養学を学ぶことで、トレーナー自身の専門性も大きく進化する。
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