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~アミノ酸のアセチルCoAへの代謝~ケト原性アミノ酸について簡単解説。絶食時のタンパク質・アミノ酸代謝, ケトン体合成, ケトン体ダイエット, 栄養コンシェルジュ監修

私たちの体を構成するタンパク質は、20種類のアミノ酸がペプチド結合することでできています。
アミノ酸には糖質代謝と深く関係する「糖原性アミノ酸」と、脂質代謝に深く関係する「ケト原性アミノ酸」があり、後者はケトン体合成の材料となることからケトン形成アミノ酸とも呼ばれています。
本記事では、脂質代謝経路を経由する「ケト原性(ケトン形成)アミノ酸」について簡単に解説します。

ケト原性アミノ酸とは

ケト原性(けとげんせい)アミノ酸とは、脂質代謝経路を経由する「炭素骨格」をもつアミノ酸のことをいいます。

簡単にいうと、ケト原性アミノ酸はエネルギー源として使われたり、ケトン体に変身することができるアミノ酸なのです。

💡アミノ酸はタンパク質の構成成分で、ヒトの身体のタンパク質は20種類のアミノ酸で構成されています。アミノ酸=タンパク質と簡単に覚えておきましょう。

たんぱく質とアミノ酸に関する記事はこちらをクリック

ケト原性アミノ酸は以下となります。

☑ ロイシン

☑ イソロイシン

☑ リシン

☑ フェニルアラニン

☑ チロシン

☑ トリプトファン

※赤字はケト原性アミノ酸と糖原性アミノ酸の両方の性質を持っているアミノ酸です。

糖原性アミノ酸についての解説記事はこちらをクリック

ケト原性アミノ酸の代謝を簡単解説

ケト原性アミノ酸は、肝臓でケトン体合成に用いられるアミノ酸をいいます。

💡ケトン体とは、糖質からのエネルギー供給が追い付かない場合に、肝臓で脂肪酸からつくられるエネルギー源です。

絶食時や飢餓、激しい運動、インスリン作用が十分ではない場合に、過剰に産生されたアセチルCoAがケトン体へと変換されます。

ケト原性アミノ酸の炭素骨格はアセチルCoAへと変換されたあと、クエン酸回路でエネルギーになったり、ケトン体合成の材料として利用されます。

ケト原性アミノ酸を含む食べ物

アミノ酸はたんぱく質の構成成分なので、ケト原性アミノ酸はたんぱく質を多く含む食べ物に含まれています。

お肉、お魚、大豆製品、卵など食品カテゴリーマップ®のカテゴリー2番にケト原性アミノ酸が多く含まれます。

たんぱく質が豊富な食品(カテゴリー2)

☑ 肉類(牛、豚、鳥、ハム、ウインナーなど)

☑ 魚介類(魚、エビ、貝、いか、たこ、カニなど)

☑ 卵(鶏卵など)

☑ 大豆製品(豆腐、豆乳、納豆など)

まとめ

20種類のアミノ酸のうち、肝臓でケトン体合成に用いられるアミノ酸は「ケト原性アミノ酸」と呼ばれ、エネルギー源として利用されます。

糖質を極端に制限するようなダイエットでは、本来は筋肉のために使われるアミノ酸がエネルギーに変換されるので体内での利用効率が悪くなります。

身体作りや健康維持・増進のためには、たんぱく質はもちろん、糖質や脂質の摂取量も重要になることをおさえておきましょう。

糖原性アミノ酸についての解説記事はこちらをクリック

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