- 栄養コンシェルジュ®
広島リゾート&スポーツ専門学校の卒業生であり、栄養トレーナーコースの授業を担当するパーソナルトレーナー井手口勝汰先生。
本記事ではリゾスポ人気No.1コース〝栄養トレーナーコース〟の授業カリキュラムである「代謝栄養学」について解説いただきます。
井手口先生の授業への想いや、栄養トレーナーコースのメリット、学生との思い出話などインタビューしました。
栄養学を武器にしたトレーナーを目指す高校生や、コース選択で悩んでいる在校生必見です。
学校法人三幸学園のスポーツトレーナー科には数多くの専門コースがあります。2年生に進級するタイミングで自分に合ったコースを選択し、専門的な知識やスキルを深めた唯一無二のパーソナルトレーナーを目指せます。
栄養トレーナーコースは、アスリートのベストパフォーマンスを引き出したり、一般の方々の健康増進を手助けできる力を身につけることができる専門コースです。
【栄養トレーナーコースが導入されている専門学校】
学校をクリックするとホームページ(栄養トレーナーコース)を確認することができます
※栄養と運動の知識と技術を学べる栄養トレーナーコースは上記専門学校で導入されています!
ー井手口先生、本日はよろしくお願いいたします。早速ですが栄養トレーナーコースの授業カリキュラムの一つである「代謝栄養学」について教えてください。
井手口先生:インタビューありがとうございます。こちらこそよろしくお願いいたします。私が担当している「代謝栄養学」という授業は、栄養トレーナーコースを選択した2年生のみ受けることができる栄養学の授業です(週に1回(50分×2コマ))。ちなみに、メディカルトレーナーコースやパーソナルトレーナーコースなどその他コースを選択した学生は、それぞれの特別なコースカリキュラムを受けることになります。
代謝栄養学では、食品からエネルギーや生命維持に必要な物質を生み出す各栄養素の「代謝」について、専門テキストを活用しながら分かりやすく実践的に学びます。
ー代謝・・・なんだか難しそうな授業ですね(汗)
井手口先生:代謝と聞くとすごく難しそうでとっつきにくい学問かもしれません。でも、実は奥が深くて面白く、為になる学問なんです。簡単に説明するなら、代謝栄養学とは食べたものが私たちの身体に届き、エネルギーや体をつくる材料になるまでの物語を学ぶ授業です。
例えば、糖質の代謝(物語)を学ぶと、ダイエットに関する理解が深まります。
私たちの身体の中で糖質が不足すると、集中力の低下、不眠、骨格筋の崩壊、最悪の場合には昏睡してしまいます。このことから糖質食品(米、パン、麺、芋など)は毎食摂取する必要があるので〝主食〟と呼ばれています。糖質が身体で不足しないよう、食べた糖質をグリコーゲンという形に代謝して肝臓や筋肉の中に貯蔵します。
SNSなどインターネットを見ると、よく「糖質を食べたら体脂肪になるから太る。だから食べないほうが良い」という記事や発信を見かけますがこれは極端な表現です。食べた糖質はグリコーゲンとして貯蔵したりエネルギーとして利用されるので、真っ先に体脂肪には代謝されません。
ーなるほど。お米を食べたら太ると思っていました(笑)
井手口先生:お米を食べたら太るのであれば、日本人は全員太っているはずですね(苦笑)
ここで注意が必要なのは、糖質は食べ過ぎると体脂肪に代謝されるということです。過剰に摂取した糖質(例:ラーメン&チャーハン)をそのまま放置しておくと、高血糖など糖尿病のリスクになります。したがって、余剰分の糖質は体脂肪へと代謝されます。
つまり「糖質を食べたら体脂肪になるから太る。だから食べないほうが良い」ではなく「糖質を食べ過ぎたら体脂肪になるから太る。なので自分の体格や運動量に見合った糖質量を摂取しよう」がより正しい表現だと考えます。
〝代謝〟とは〝物語〟なので摂取量など状況によって変化するのです。
代謝栄養学を学ぶことで、食品(各栄養素)を摂取したときに身体で起こる反応が理解できます。もうSNSの栄養情報に振り回されません。
パーソナルトレーナーの現場では、SNSの栄養情報を頼りにダイエット指導をして上手くいかなかった方がたくさんいるので、代謝栄養学という栄養学の根っこの部分(基本)を学ぶことで現場で活躍できること間違いなしです。
ー情報過多な現代だからこそ、代謝栄養学を学ぶことができる栄養トレーナーコースは魅力的ですね!
ー井手口先生が講師をする上で心がけていることを教えてください。
井手口先生:私が学校講師をする上で心掛けていることは3つあります。
一つ目は、生徒が勉強したことを誰かに伝えたくなるような楽しい授業になるよう心がけています。
例えばお父さんやお母さん、兄弟、おじいちゃん、おばあちゃん、友人、アルバイト先のクライアントに対して学んだことを語ってもらえたら嬉しいです。私が学生時代は栄養トレーナーコースはありませんでしたが、1年生のスポーツ栄養学という授業で学んだことを身近な人に伝えた時に、「そんなこと知らなかった!」「ちょっと意識してみるね」などと言われ、自分が勉強している学問を知らない人はたくさんいる=自分が勉強している学問を求めている人がたくさんいると感じたんです。
生徒の皆さんにも、自分が勉強している栄養学は誰かの助けになる学問で、将来の自分の武器になることを身近な所から実感してもらいたい。思わず誰かに伝えたくなる楽しい授業を心掛けています。
二つ目は、現場で(社会人になってから)為になる話を取り入れることを心掛けています。
実際に私が現場で多くのクライアントから受けた質問と、その回答例を生徒に伝えています。「こんな質問が来たときは、こういうアドバイスをするといいよ」とレクチャーします。現場で良く受ける質問を学生のうちから知っておけば、学校を卒業して現場に出ても安心です。「あ、これ授業で言ってたやつだ!こういうケースはこうやって指導すれば良かったよな!」と卒業後も自信をもって活躍してもらいたいと考えています。
三つ目は、〝探求的な学習〟ができ、〝自己効力感(自信)〟が高まる授業を心掛けています。
二つ目でもありましたが、色々な疑問とその応答を学ぶことで〝探求心〟が高まり、自分にできることも増えていくので〝自己効力感〟も高まります。そのため私の授業では色々な仕掛けを施しています。
栄養学を頑張って勉強したらテストで良い点取れた!
あれ、もしかして自分って他の勉強も頑張ればできるんじゃないか?
よし!他の学問も頑張ってみよう!
となってくれたら嬉しいです。学ぶことに損はない、学んだことは自分の武器になる。学生のみなさんには栄養学の授業はもちろん、その他多くの専門授業も楽しく学んでほしいです。
学校法人三幸学園(リゾート&スポーツ専門学校、スポーツ&メディカル専門学校)では、栄養トレーナーコース専用テキストやシラバスがあるので、授業を安心して進めることができます。
学校の方針や想いを大切にしながら、自分の個性を活かした授業づくりに日々取り組み、これからも生徒と一緒に成長していきたいです。
ー印象に残っている学生との思い出話など聞かせてください。
井手口先生:学生との思い出はたくさんあります!栄養学の授業を受けて、高校生の時より8kg増量してムキムキになった子がいたり、アルバイト先のスポーツクラブで実践指導して子供達のスポーツパフォーマンスが変わったり、嫌いな野菜が好きになった子もいたり!
授業が終わった後や休憩時間に「先生!学んだこと実践してます!」「就職の時に役立ちました」「お父さんの血糖値下がってきました!」「運動×栄養やばいですね!」などなど!
もっとお話ししたいのですが、たくさんありすぎるのでこのくらいにしときます(笑)
勉強に対して、楽しくない、面倒くさい、嫌い!というネガティブな印象を持つ子でも、栄養トレーナーコースに進めば勉強が好きになるはずです。
ー最後になりますが、栄養トレーナーコースを選択するメリットについて教えてください。
井手口先生:栄養コースに進むメリットは3つあります!
一つ目は資格が取れることです。僕が担当している代謝栄養学を最後まで受けると、卒業と同時に栄養コンシェルジュの資格を取得できます。
栄養コンシェルジュの資格は、社会で活躍する先輩パーソナルトレーナーも多く取得しており、メダリストなどトップアスリート、芸能人も取得されている人気の資格です。プロ野球チームや病院にも導入されている栄養学の本格的な資格なので卒業後も即戦力としてその知識と技術を実践できます。
資格が取れるだけでもメリットになりますが、この資格を持っていれば日本栄養コンシェルジュ協会が毎月開催しているオンラインサロンで最新の栄養情報(最新の論文情報など)をアップデート可能です。現場で働くようになっても知識のアップデートができるのは大きなメリットになります。私がリゾスポ学生の頃は、栄養トレーナーコースがなかったので、在学中に上位資格の2ッ星栄養コンシェルジュまでチャレンジしました。
二つ目は、どの世代にでも対応できる栄養の知識が身につくことです。
栄養を学ぶことで子供なら±10cm身長が変わることもあったり、アスリートなら競技ごとにパフォーマンスUPが狙えたり、高齢者なら骨を強くして寝たきりになるリスクを減らしたり、成人なら理想の体型を維持できたり、栄養を学ぶことで全世代パーソナルで対応が可能になります。つまり活躍の場が広がります!
三つ目は、栄養に運動を組み合わせれば、結果が出ること!栄養だけだと結果が出にくい…なんて場合は運動と組み合わせることで解決!
例えばダイエットでは栄養サポートのみ実施した場合3ヶ月で-3kgしか痩せなかった人が、運動サポートを組み合わせることによって-13kg痩せたりなんてことはざらにあります!
栄養と運動はとても相性がいいので、両方学ぶことで結果が出せるパーソナルトレーナーを目指すことができます!栄養×運動の組み合わせは最強です!
ちなみに、栄養トレーナーコースでは「代謝栄養学」の他に「栄養コンディショニング実践」という授業もあり、様々なシーンに合わせた食事管理が学べます。実践に特化した内容が多く面白いですよ。
栄養コンディショニング実践に関する記事はこちら>https://nutrigence.jp/media/kiji.php?n=850
ー井手口先生。本日はありがとうございました!最後にこれから受験を考えている高校生、在学生にメッセージをお願いします!
井手口先生:こちらこそありがとうございました!三幸学園(リゾート&スポーツ専門学校、スポーツ&メディカル専門学校)では、栄養トレーナーコースだけでなく、多くの専門コースがあり、専門性を高めた唯一無二のパーソナルトレーナーが目指せます。
僕は広島リゾート&スポーツ専門学校の卒業生ですが、トレーナー資格やピラティスインストラクター資格など多くの資格取得にチャレンジできる体制が整っている専門学校なのでおすすめです。
在校生の皆さん(特に1年生)は手厚いサポートをしてくれる担任の先生にも相談しながら、自分に合ったコースを選択してください。どのコースに進んでも先生たちが助けてくれるはずです。
これからも一緒に業界を盛り上げていければ嬉しいです。ありがとうございました!
ー井手口先生。本日はありがとうございました!