2025年、豆乳の生産量が44万4552㎘と過去最高を更新しました。特に伸びたのは「無調整豆乳」で、前年比114.5%と大きな成長を記録しています。
背景には、たんぱく質摂取への関心の高まりや大豆イソフラボンへの理解の深化があります。しかし、豆乳は本当に万能食品なのでしょうか。
本記事では、無調整豆乳の栄養成分(100gあたりの数値)、たんぱく質量、イソフラボンの安全性、牛乳との違いまでを公的データに基づき整理します。
豆乳生産量が過去最高に
日本豆乳協会の公表データによると、2025年(1~12月期)の豆乳類生産量は44万4552㎘。2020年の43万㎘を上回り、過去最高を更新しました。
内訳を見ると、
・無調整豆乳:15万6927㎘(前年比114.5%)
・調製豆乳:20万4319㎘(106.9%)
・果汁入り豆乳飲料:1万7472㎘(104.1%)
特に無調整豆乳の伸びが顕著です。
無調整豆乳の栄養成分(100gあたり)
文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より
豆乳(無調整)100gあたり
エネルギー:44 kcal
たんぱく質:3.6 g
脂質:2.0 g
炭水化物:3.1 g
└ 糖質:2.9 g
└ 食物繊維:0.2 g
カリウム:190 mg
マグネシウム:25 mg
リン:49 mg
鉄:1.2 mg
葉酸:28 μg
コップ1杯(200ml)で約7gのたんぱく質。
卵1個に相当します。
大豆たんぱく質の質
FAO/WHOの評価基準では、大豆たんぱく質のアミノ酸スコアは100。必須アミノ酸をバランスよく含みます。
そのため、植物性たんぱく質源としての価値が高いと評価されています。
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イソフラボンは安全か?
大豆イソフラボンはポリフェノールの一種。
食品安全委員会は、サプリメントによる過剰摂取には注意を促していますが、通常の食品摂取レベルでの明確な健康被害を示す確定的証拠は現時点で確認されていません。
重要なのは「過剰摂取を避ける」ことです。
牛乳と豆乳の違い
豆乳は
✔ コレステロールゼロ
✔ 乳糖を含まない
一方で、
✖ ビタミンB12はほとんど含まれない
✖ カルシウムは牛乳より少ない
代替ではなく、目的に応じた選択が必要です。
結論とまとめ
・2025年の豆乳生産量は44万4552㎘で過去最高
・無調整豆乳が前年比114.5%と最大成長
・無調整豆乳100gあたりたんぱく質3.6g
・コップ1杯で約7gの植物性たんぱく質
・イソフラボンは通常食品摂取では過剰に注意
・牛乳と完全代替ではない
豆乳は「流行」ではなく、「栄養構造」を理解して選ぶべき食品です。
豆乳市場の拡大を「健康ブーム」と捉えるか、「たんぱく質摂取構造の変化」と理解するか。
その違いは、食品成分を読めるかどうかにあります。
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