- 食文化
日本にはおむすびや味噌汁に始まり、実に多様な食文化があります。
そこで今記事では、文化庁が進める取り組みの一環である「100年フード」に認定された中部地方の郷土料理を3つ紹介します。
文化庁のホームページによると、
“文化庁では、我が国の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取組を推進しています。”
とのことです。
日本全国には様々な食文化や郷土料理が存在しており、先輩たちから受け継いできた食の伝統を未来へと繋いでいこう!という取り組みです。
ほうとうは山梨県民のソウルフードで、山梨全域で親しまれています。
起源は諸説あり、武田信玄が陣中食としたとも言われていますが、古いものでは800年代に遡ります。
文献に登場するのは1815年の旅行記。
いずれにしても、古くから山梨県民に親しまれてきた郷土料理です。
手打ちした麺を下茹でせずに具材と一緒にその煮込む調理方法は、手間いらずで1品で満足できる、調理する人、食べる人大満足の家庭料理でした。
(文化庁ホームページ 「全国各地の100年フード」より引用)
麺と油揚げや野菜と一緒に煮込む心も身体も温まる一品ですね☆
「ほうとう」に使われる主な食品は、ほうとう・油揚げ・かぼちゃ・きのこ・人参・白菜などです。
ここで、各食材に多く含まれている栄養成分ごとに、ほうとう・油揚げ・かぼちゃ・きのこ・人参・白菜を分類してみましょう!
カテゴリー1
ほうとう・かぼちゃ
ほうとう・かぼちゃはカテゴリー1に分類され、デンプン(メインのエネルギー源となるグルコースが多数繋がったもの)を豊富に含んでいます。
カテゴリー2
油揚げ
油揚げはカテゴリー2に分類され、からだの材料となるたんぱく質と脂質を含んでいます。
カテゴリー3
きのこ・人参・白菜
きのこ・人参・白菜はカテゴリー3に分類され、ビタミンやミネラル、食物繊維を含んでいます。
ます寿しの歴史は古く、平安初期の「延喜式」に越中からます寿しを朝廷に献上した記録があります。
春祭りや婚礼など目でたいときに作られ、一般家庭でも「おふくろの味」として伝承されてきましたが、現在は家庭で作られることはありません。
各家庭におふくろの味があるように、ます寿しにも各家庭でひいきの味があります。
甘味、酢の感じ、塩と押しの加減、また味付けだけでなくますの厚みや並べ方、ご飯の炊き方にご飯とますの置き方など、各店素材と伝統の味付けに最も合う方法で一つ一つ職人が作り上げ、誇りをもって秘伝の味を今に伝えております。
(文化庁ホームページ 「全国各地の100年フード」より引用)
ます寿しは各家庭のこだわりを反映したソウルフードのようですね☆
「ます寿し」に使われる主な食品は、ます・ごはんです。
ここで、各食材に多く含まれている栄養成分ごとに、ます・ごはんを分類してみましょう!
カテゴリー1
ごはん
ごはんはカテゴリー1に分類され、デンプン(メインのエネルギー源となるグルコースが多数繋がったもの)を豊富に含んでいます。
カテゴリー2
ます
ますはカテゴリー2に分類され、からだの材料となるたんぱく質と脂質を含んでいます。
初夏、朴の葉が若葉色になると、各家庭で作り始め、昔は田植えの忙しい時期の手軽な弁当として親しまれてきました。
朴葉には殺菌効果があるといわれており、持ち運びしやすく日持ちもすることから古くより田植えなど共同作業の時の携帯食に用いられてきました。
朴葉寿司の具材や調理方法は各地域、各家庭で異なっています。
すし飯の上に鮭や鯖、鱒、キャラブキ、椎茸などの具をのせて朴葉で包んだタイプと、鮭や鯖、鱒をほぐしてすし飯に混ぜ、その上に具をのせ朴葉で包むタイプがあります。
具はヘボ(蜂の子)など、地域特有の食材が入ることもあります。
各地域や家庭における具材、包み方はそれぞれです。葉の包みを開いて頬張ると朴の葉の香りがふんわりと漂い懐かしい味に癒されます。
(文化庁ホームページ 「全国各地の100年フード」より引用)
天然の殺菌効果を上手く取り込んだ料理なんですね☆
「朴葉寿司」に使われる主な食品は、すし飯・鮭や鯖・椎茸です。
ここで、各食材に多く含まれている栄養成分ごとに、すし飯・鮭や鯖・椎茸を分類してみましょう!
カテゴリー1
すし飯
すし飯はカテゴリー1に分類され、デンプン(メインのエネルギー源となるグルコースが多数繋がったもの)を豊富に含んでいます。
カテゴリー2
鮭や鯖
鮭や鯖はカテゴリー2に分類され、からだの材料となるたんぱく質と脂質を含んでいます。
カテゴリー3
椎茸
椎茸はカテゴリー3に分類され、ビタミンやミネラル、食物繊維を含んでいます。
今回は「ほうとう」、「ます寿し」、「朴葉寿司」の3つの郷土料理を取り上げましたが、中部には他にも「きしめん(愛知)」や「お茶請け食文化(静岡)」などたくさんあります。
中部を訪れる際にはこれらの郷土料理を食べてみてください☆
そして目の前の郷土料理がどのようにして誕生したのか、どんな栄養素が含まれているのか、思い出してください☆
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