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今注目の「陸上養殖」って普通の養殖と何が違うの?【管理栄養士の資格を持つ栄養コンシェルジュ監修】

「陸上養殖」って何?

私たちが食べている魚や貝などの魚介類は天然のもの養殖のものに分かれます。

世界の人口がどんどん増えている中、天然の魚介類だけではまかない切れなくなります。

そこで養殖が注目されています。
養殖の中でも従来の海面養殖ではなく、陸上養殖に取り組む企業が増えています。

陸上養殖の主なメリットとして、

①比較的消費地の近くで育てることが可能なため、冷凍せずに魚本来の美味しさを堪能できる

天候のリスクを比較的受けにくいため、安定的に供給できる

③魚の食べ残しや排泄物による海の汚染を防ぐことが出来る

などが挙げられます。

特に最近ではSDGsの関心が高まっていることもあり、環境に与える負荷が少なく、持続可能な形で水産物を育てる方法が世界的に求められています。

 

そこで陸上養殖で生産された魚介類をいくつか紹介します!

人にも地球にも優しいサーモン「おかそだち」

株式会社FRDジャパンによって陸上養殖されているサーモン、「おかそだち」

この「おかそだち」は海水は使わず、人工海水を使うことで細菌感染を防ぐことが出来ます。
そのため抗生物質を投与する必要がありません。

また一度も冷凍せずに生の状態で流通されていることも特徴です。

現在は関東のホテルやスーパー、回転寿司などで食べることができるようです。

詳細は株式会社FRDジャパンのホームページをご覧ください↓
株式会社FRDジャパン ホームページ

株式会社FRDジャパン ホームページより引用

畑で育てた無添加エビ「Bianca(ビアンカ)」

株式会社Seaside Consultingによって陸上養殖されているバナメイエビ、「Bianca(ビアンカ)」

この「Bianca(ビアンカ)」は農業用ハウスを転用して養殖をしています。
ハウスの保温力が陸上養殖をする上で重要だそうです。

現在は株式会社Seaside Consultingのオフィシャルホームページで販売されています。

気になる方はぜひオフィシャルホームページを訪れてみてください!

株式会社Seaside Consultingのオフィシャルホームページより引用

魚介類はカテゴリー2BC☆

今回ご紹介したサーモンやバナメイエビはたんぱく質を多く含んでいます。

食品カテゴリーマップではカテゴリー2B・2Cに分類されます!

身体づくりに必要不可欠なたんぱく質はカテゴリー2から摂取しましょう☆

「陸上養殖」について調べてみた感想

養殖=海、というイメージでしたが現在は陸上でも養殖ができることにまずびっくりしました。

さらに陸上養殖することによって、天候による影響を抑えたり、海を汚さずに済むというメリットもあることにさらに驚きました。

普段何気なく食べている魚や魚介類にもまだまだ知らない技術が利用されているのかもしれませんね!

一般社団法人日本栄養コンシェルジュ協会

土肥慎司

ヘルスケア会社に勤務し、健康管理に関するシステムや商品の開発に携わり、
また専門学校にて栄養学の講師を担当。
その傍ら、スポーツ選手や保護者、スポーツ関係者への栄養セミナー、栄養サポートを展開。
自身も高校まで野球をしていた経験から、選手目線での提案を心掛け、
栄養士が考える100 点の食事を押し付けるのではなく、
選手や家族、チームのライフスタイルを踏まえたうえでのアドバイスに取り組んでいる。